指導を行った医師 (山梨大学大学院総合研究部医学域泌尿器科学講座・教授 三井 貴彦)
令和7年年3月14日に、 山梨県内で初めての試みである富士吉田市立病院と山梨大学医学部附属病院とを結んで、最新鋭の遠隔手術画像転送システムを用いて遠隔手術指導を行いました。
富士吉田市立病院で施行されたロボット手術支援機器であるダヴィンチ Xi を用いた根治的前立腺全摘除術の際に、山梨大学医学部泌尿器科学講座の部屋から遠隔での手術指導が行われたことになります。
通常、手術指導の際には現地に出向いて直接指導を行いますが、今回の試みである遠隔手術指導では、山梨大学にいながらモニターでの画像で手術の状況を富士吉田市立病院の手術室とリアルタイムに手術の状況を共有し、それをもとに音声やモニターへの書き込みによって手術指導を行います。手術画像はタイムラグがなく、現場での手術指導と同等の指導が可能でした。
今後も、このような最新の技術を取り入れることで、山梨大学医学部附属病院の最新の知識や技術を地域の病院に提供し、山梨県の医療の向上に貢献したいと考えています。